白キ肌ノケモノ【満員御礼!次回は三月!】公演写真up中! 公演情報 ACTOR’S TRASH ASSH「白キ肌ノケモノ【満員御礼!次回は三月!】公演写真up中!」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    魅せる雰囲気はあったのだが
    外伝だからか、物語の軸がどこにあるのかがイマイチつかめない。
    ただし、展開はスピーティで2時間の上演時間は飽きなかった。

    ネタバレBOX

    かつて土蜘蛛と呼ばれていた一族を祀る塚を守る老婆、そこに旅人が訪れる。そして、白狐丸の話を老婆から聞く。その彼らは一体誰なのか。
    白狐丸は、外道丸とともに刀狩りと称して武士から刀を奪っていた。白狐丸は、白い肌に赤い目をしていた。彼は一体どこから来たのか。
    かつて都の軍に滅ぼされた土蜘蛛という一族がいた。その一族の生き残りが村人をさらい、自分たちの仲間に仕立てていた。その企みはどうなるのか、そもそも彼らは何者なのか。
    さらに現代、土蜘蛛の塚に死にたいと思っている女子高生が訪れる。そこに現れたのは、見えないはずの少女。なぜか女子高生だけには見えてしまう。その少女はなぜそこにいるのか、そしてなぜ見えないのか。
    そんないくつかのエピソードが3つの時代を重ねて進んでいく。
    とても魅力的なスタートだった。

    しかし、結局のところ、物語の軸がとこにあったのかが見えてこない。
    つまり、白狐丸の年老いた母と、年をとった外道丸、白狐丸の息子のエピソードがなぜあるのかがわからなかったし、死にたいと思っていた女子高生の話も、物語の中でうまく組み込まれていたようには感じなかった。
    つまり、土蜘蛛の妹ソラの話を聞いても、死にたいと思っていた女子高生は特に何かを感じたわけではなく(単に昔の話を聞いてあげただけ)、単に母親の手紙を読んで死ぬことをやめただけであって、白狐丸の物語との関係はない。
    そもそもソラが死んだのは、土蜘蛛と白狐丸が出会う前なので、白狐丸のことは知るはずもないのだし。
    年をとった外道丸、白狐丸の息子がどうして出会ったのか、というか、白狐丸に子どもがいたの? と思ったり。

    ソラが、なぜ成仏できなかったのか、そしてどうすれば成仏できるのかもイマイチわからず、なぜ白狐丸のことは知るはずもないソラがクローズアップされているのかもしっくりこなかった。
    さらに言えば、白狐丸が自分の妹を殺してしまう理由(物語としての理由)、彼は苦悩して何を得たのか、または何を得なかったのかもわからない。

    雰囲気だけはかなりよかったし、いろいろなエピソードの散りばめ方にも惹かれたのだが、散らかっただけで、全体の束ね方、というか、物語の落としどころみたいなものが見えてこなかったのが残念。
    盛り込みすぎたのかな、とも思う。
    特に現代のエピソードは、その決着の仕方も含めて取って付けたような印象。

    見せ場であるはずの殺陣があまりよくなかったのと(特に前半)、一部の出演者の中に、台詞を言っています、という感じの人がいたのが、少々辛かった。

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    2009/11/16 20:40

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