初演を観てても、観てなくても!
プレビュー公演を観ました。
再演ですが、初演を観ていない方のために、ストーリー的ネタばれ無しで、
ネタバレBOXに、ややネタばれ有りで書きます。
千年王國の前説が好きです。
今回も “お決まりのインフォメーション” にはとどまらず。
本当に「間もなく」はじまってくれるので、舞台の世界観が分断されないよね。
冒頭からセリフがまくしたてられる。 テンポよく。
音楽と相まって、それはカッコ良いんだけど、
私には聞き取れなかったり、聞き取りにくかったり。
会場の反響のせいもあるのかもしれないけど、
聞き取ろうとしてコトバに集中するあまり、気持ちが入っていかなかった、最後まで。
残念。
プレビューだったんで、今日以降改善されていることを期待。
もし、あのままだったら…
あらすじ知ってたら、“まくしたて部分” は、聞き取れなくてもあまり支障なし(こう書くのは本意じゃないけど)。
細かいコトバを気にしないで、
雰囲気感じて舞台にのめり込んだほうが楽しめるかも。
舞台美術は、迫力!
初演よりも時代感は薄れたけれど、
あれは、旧コンカリだったからこその世界。
そのまま再現されるよりも、今のコンカリには、この方が素敵。
特に、場面転換が圧巻!
“アレ” がコロコロぐるぐる。
“アレ” 同士はもちろん、人とも物ともぶつからない。 ぶつかりそうにもならない。
ヒヤヒヤすることもなく、ただ見とれました。
衣装も素敵。
着物を着なれているのは、さすが千年王國。
着崩れを直すしぐさが、なんとも色っぽいのよ。
特に清一郎。 衣装というよりも、和服そのものだからかしらね。
和服は色気5割増しじゃないだろうか?
色っぽいといえば、女郎の吉野。
一人のシーンは特に艶があって。
女の業やエロではなく、悲哀とか母性の色っぽさ。
安藤のがむしゃらさが、すがすがしかった。
時代ゆえの理不尽じゃなく、今の社会でもそういうの、あるよね。
ちょっと自分と重ねてみたりして。
だけど、私だったら最後にああできるかしら?
吉野、安藤、清一郎、母、ミツコが好きでした。
清一郎と母、ミツコについては、ややネタばれあるのでネタバレBOXで。
ラストのシーンは、やはり!!
初演を観ていない人は、文句なくやられちまうさ!
終演後、最前列まで行って近くでじっくり観て!
千年王國の代表作だと勝手に思ってるので、初演を観ていない人には手放しでおススメします。