実演鑑賞
満足度★★★★
『ガマ』2回目。先入観を一切捨てて観た。ガマの暗闇の中の六人。ずば抜けているのは照明。天井に組み込まれた数十のライトをオーケストラの如く操る松本大介氏の繊細な舞台調光。照明を照明と感じさせないテクニック、唸る。早坂文雄を思わせる劇伴。出過ぎず、鳴らす節度。初見に感じた台詞の違和感は余り感じなかった。醜く生きることより美しき死を求める日本人の話。全ての不条理不合理を「死によって無に帰する」ことを皆が望む。醜き“生”の肯定を説得する老人。美しき“死”などなく、醜い“死”と醜い“生”しかないのだ。
ネタバレBOX
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2022/09/02 22:39
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