帰還不能点(8/17~8/21)、短編連続上演(8/25・26)、ガマ(8/29~9/4) 公演情報 劇団チョコレートケーキ「帰還不能点(8/17~8/21)、短編連続上演(8/25・26)、ガマ(8/29~9/4)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    『ガマ』
    2回目。先入観を一切捨てて観た。ガマの暗闇の中の六人。ずば抜けているのは照明。天井に組み込まれた数十のライトをオーケストラの如く操る松本大介氏の繊細な舞台調光。照明を照明と感じさせないテクニック、唸る。
    早坂文雄を思わせる劇伴。出過ぎず、鳴らす節度。

    初見に感じた台詞の違和感は余り感じなかった。
    醜く生きることより美しき死を求める日本人の話。全ての不条理不合理を「死によって無に帰する」ことを皆が望む。
    醜き“生”の肯定を説得する老人。美しき“死”などなく、醜い“死”と醜い“生”しかないのだ。

    ネタバレBOX

    岡本篤氏の台詞回しが誰かに似ているとずっと思っていたのだが、豊川悦司だった。
    清水緑さんと淡い照明のコラボレーションが夢現。彼女が実際は存在せず、皆の共同幻想だったとしたら凄く納得出来る。自分の生きる理由の為に作り上げた幻想。

    命を自分のものだと思うから人は勘違いする。命はそもそも自分のものではないのだ。だから勝手に殺してはいけない。
    確か、そんな考え方もあった。

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    2022/09/02 22:39

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