実演鑑賞
満足度★★★★
面白い、お薦め。作品は、1905年夏の大阪近郊吹田村が舞台。しかし描かれているのは、この村に限らず日本のどこにでもあった光景だろう。日露戦争でのポーツマス講和条約は、人々が思っていた好条件での締結ではなかった。国は何かを隠している、その国への不信と人々の悲しい思いを交錯させるが、描き方はコミカルである。表層の面白可笑しさに隠された問題の大きさ、深さがしっかり伝わる作品。タイトル「カレーと村民」は、ピリッとした風刺、村民は国民として一地域の出来事ではないことを示しているようだ。(上演時間1時間45分 途中休憩なし)
ネタバレBOX
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2022/08/28 06:07
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