実演鑑賞
満足度★★★★★
揺らめく光源の中、目の前に浮かび上がってきたのは精巧にできた“飛び出す絵本”みたい。
そこにダンサーのアンサンブルが加わって、得も言われぬ大海原の景色が目の前に広がっていくのだけれど、それは現実とは異なるミステリアスな大海原。
水面を妖しく輝かせる時もあれば、漆黒のうねりで皆をのみ込んでしまう時も
劇中度肝を抜かれる演出もあったりして、美意識の高さと拘りには完全に舌を巻いてしまいます。
この拘りの世界観、大人を童心の世界へと誘っていく吸引性と中毒性にはディズニーワールドと類似した要因があるのではないかと。
コロナ禍が過ぎ去って、それこそ手を伸ばせば、その手を繋いで連れて行ってくれそうな距離間での演出、いずれあの世界観も戻ってくると良いですね。