実演鑑賞
満足度★★★★
さすがお化け屋敷プロデューサーが一枚噛んでいるだけあって「怖い!」と感じさせるメカニズムが満載。
これと演劇人が融合するって、面白く無いわけがない。
受付を済ませていつもとは全く違うルートで会場にたどり着くまで、さっそくの「お化け屋敷」仕様。
案外あっという間の距離だったのかもだけれど、迷うようにして「ううぇあっ」と驚かされながら、同時に「えッスズナリのこんな場所に足を踏み入れられるのかい!」と思わず興奮したり。
あれよと会場の意外な所から入場、お出迎えしてくれるのは怪しげな進行役の役者さん。
上演時間は約55分の表記ながら、個人的には入場時からこの進行役による案内時間もカウントして良いと思った。
その間にも辿って来た奥の方からキャーキャー言ってる声が聞こえてきます(笑)
そして本編。
スズナリ劇場をそのまんま いわく付き現場にする事で、怖みと面白味が増していくまさに「観るお化け屋敷」
ニヤついて面白がっているところで突如ホラーに豹変すると、もう怖さ倍増。
ちょっと気付いただけでも映画『ブレアウィッチプロジェクト』とか『キャリー』の要素が垣間見えて、これには「怖い!」というよりゾクッときて痺れるっていう感じ。
企画の大胆さと驚きの実行力に対しては文句なしで★5つ。
今回はワンシチュエーションの直球でしたが、物語に肉付けして演劇色を更に濃厚にすれば、もう最強、最高になると思えました。