生きてるものか【新作】 公演情報 五反田団「生きてるものか【新作】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    かのもるてき生
    旧作は前に見たので私は新作しか見なかったけれど、両方見る人はやっぱり旧作のほうから見るのが正解だろうと思う。どちらもワン・アイデアを作品全体に膨らませたものだが、ディテールが充実しているので、設定がわかってからでも退屈することはない。

    これから見る人はネタバレBOXを開かないほうがいいと思う。念のため、阿佐ヶ谷スパイダースの次回公演を見る予定の人も。

    ネタバレBOX

    今はそうでもないけど、以前はSF小説が好きでよく読んでいた。今回の芝居と同じアイデアはフリッツ・ライバー、J・G・バラードの短編、フィリップ・K・ディックの長編小説でも使われている。未読だけどボルヘスの作品にもある。
    ただ、舞台劇や映画では見たことがない。クリストファー・ノーラン監督の映画「メメント」が比較的似ているかもしれない。
    物語の時間を逆行させて描くというアイデアだけど、単純にフィルムを逆回しするのとはだいぶ違う。だいいち、フィルムを逆に回したら音声は聞き取れなくなってしまう。また、台本の会話を時系列的に、ただ逆に並べただけでもない。ちゃんと状況がわかるように、ある程度まとまったやりとりを一単位にして、その順番を並べ替えてあるのだ。

    久しぶりに、終演後に上演台本を買って帰りにちらっとのぞいてみたが、舞台の場面を思い返しながらでないと、ただ台本を読んだだけでは内容がかなりわかりにくかった。舞台で見てこその作品、ということだろう。

    死体が息を吹き返すとき、役者たちがあれこれと面白い動きを見せてくれる。ダンス好きにとっては、これもけっこう楽しかった。暗黒舞踏というのも、いってみれば死体が踊っているようなものだし、西洋には「死の舞踏」という言葉もある。

    ところで、阿佐ヶ谷スパイダースの次回公演は「アンチクロックワイズ・ワンダーランド」というタイトルらしいが、内容的にこの作品とかぶるのではないか、とちょっと気になる。

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    2009/10/28 23:21

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