屋根の上のヴァイオリン弾き 公演情報 東宝「屋根の上のヴァイオリン弾き」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    「陽は昇り,陽は沈み,時は過ぎ…」何気ない日々の営みに幸せがある.
    「サンライズサンセット」陽は昇り,陽は沈み,時は過ぎ…
    毎日の普通の生活に根付いて、昔から繰り返された
    「しきたり」も時を経て若者たちから変わっていく。
    娘たちの結婚と旅立ち、家族の日常の営み、
    そしてそのような小さな一人ひとりの小さな幸せも、
    大きな理不尽な流れに押し流されてしまう。

    それでも家族はたくましく生きる。
    足元が危なくても軽やかに音楽を奏でる
    「屋根の上のヴァイオリン弾き」のように。

    やっぱり生オーケストラはいい!
    オープニングの「しきたり」の歌や、
    有名な「サンライズ・サンセット」が感動的。
    (個人的には最後にもう一回「サンライズ~」で
    盛り上がって終わるかと思ってたのですが、
    わりとあっさりおわりました…)

    「陽は昇り陽は沈み時は過ぎ…」という日本語詩を
    どこかで見て覚えています。
    そして話自体は、おそらくテレビで映画を見た記憶
    があります。
    そのときは深くは考えませんでしたが、
    実はロシアによるユダヤ人の迫害・追放という
    シリアスな背景があったのだと、今、改めて知りました。
    結婚式の踊りや歌の陽気さが、その苛酷な現実と対比
    してより一層際立ちます。

    市村デヴィエは、市村さん自身のコミカルさ優しさを
    前面に押し出したキャラクターになっていました。
    「しきたり」を大事にしながらもかわいい娘たちに
    押し切られてしまう優しい父親像がとっても微笑ましい。

    他にも芸達者揃いのキャスティングですが、その中では
    逆に、末っ子平田愛咲さんの輝きと、三姉妹の下の2人
    の無邪気さが記憶に残りました。
    (真島さんはカーテンコールまでどこに出てたか
    わからなかった…ごめんなさい)

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    2009/10/26 01:08

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