映像鑑賞
満足度★★★★
「動員挿話」戦前の戯曲なのに、これって分かる~というあるあるが岸田國士の芝居の面白さだ。大概の男はたとえ最愛の妻がどう言おうと、世間体や仲間内の見栄からは逃れられないものらしい。死んで見せたところで、無駄なのだ。「かへらじと」地区の原爆慰霊式で献花をしてきた。国家のためだろうと、友情のためであろうと、戦争は人殺しに行くことだ。その先に何の仕合せがあるだろうか。手柄を認めた将校役と息子の求婚に出向いた父親を同じ役者に演じさせた。そこに批判的な意図を感じる。
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2022/08/04 10:07
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