実演鑑賞
満足度★★★★★
傑作。戯曲で味わった坂手氏の別作品のことを頭に思い描いていたが劇中ある時点で修正。古びた記憶の中に眠っていた「アレ」・・黒いごみ袋に囲まれた空間で進む芝居をじっくりと堪能した。異界と繋がる回路のような、都市生活の吹き溜まりの風景には自らを省みさせるものがあり、生起する現象を内在化させられる(自分と関わりない事ではない)感覚に陥る。燐光群舞台で見る初めての森尾舞はさり気なくキー役を担い、ひたひたと胸に迫るものあり。坂手作品・燐光群舞台の原点と言って良い作品。
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2022/08/01 08:59
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