午後から雨になるでしょう(全公演終了・ご来場ありがとうございました!) 公演情報 午後から雨になるでしょう「午後から雨になるでしょう(全公演終了・ご来場ありがとうございました!)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    雨はまだ、降らない。
    この4編のオムニバスは観る側のセンスが求められるお芝居です。
    積極的に参加しようとする心意気がないと、サインを逃してしまうこともあるでしょう。
    しかし昨日と同じ雲の形をつくらない空ははまるで人間のうつろいやすい心を映し出す鏡のようですね。

    ネタバレBOX

    1話:悪意の研究
    ひとりの女子高生がビルの屋上から花瓶を落としている。
    その行為を止めさせようとする住人の女A(仮)。
    屋上の様子が気になってしゃしゃり出てくる隣の住人の女B(仮)。
    Aは、通行人の頭に花瓶が当たったら大変だから、やめなさい、と諭す。
    Bは、そんなこと言ってもムダと言う。なぜって、通行人に花瓶が当たる確率と当たらない確率は50/50で変わることはないのだから、という持論を展開し、こんなわかりやすいことはやらないで、もっとズルくなりなさい、と諭す。
    結果、女子高生は花瓶をビルの屋上から落とす行為をやめる。
    後日、刑事が現れる。このビルのオーナーがメッタ刺しで殺されたのだと言う。
    事情聴取をされるAとB。
    なぜって犯人は、彼女だから。(たぶん)


    犯罪の起きる可能性(確率)と降水確率を掛ける斬新さ!
    まちがった考えを正そうとする時にひとはよく、”モラル”という言葉で片付けようとするけれど言葉の意味は理解できても、それ以上の領域に人が踏み込む危険性を阻止するのは否めない恐怖についての掛け合いが非常に面白かったです。


    2話:Fool on The Roof
    屋上にぶつぶつひとりごとを言っている貧しい身なりの浮浪者。
    彼は恐らくかつて兵士で、デッキブラシを銃に見立て空に向かって攻撃している。
    そこに現れるアルバイトの男。
    このビルがもうすぐ取り壊されるので浮浪者を退去させるミッション遂行のために来た。
    浮浪者はマイワールドに入ってるので、なかなか聞く耳を持ってくれない。
    そんな折、不思議な女が現れる。
    たぶん、彼女は水の女神でこの世界を滅ぼしに来た。(そしてこのビルはバベルの塔)
    浮浪者は天に召され、アルバイト君は浮浪者になる。
    時空を超えた、スペクタクル。



    3話:オドル
    は、非常にイメージ的な作品です。
    アマガエルや先生、と呼ばれてるひとが出てきます。
    よく雨蛙が鳴くと雨が降る。とかいう言い伝えがありますが
    先生と呼ばれるひとは天候をどうするのか決めていて、アマガエルはそれに従う・・・。
    リボンを使った踊りと幻想的な照明が印象的な不思議なお話です。



    4話:彼らは雨を連れてやってくる
    盲目のおばあちゃんは、ビル清掃員のひとりを故人だと信じ、さまざまなメッセージを送ります。
    ビル清掃員は同僚にはやし立てながらもおばあちゃんの気持ちを踏みにじらずにやさしくくみ取って”生きること”を約束します。ちょっとホロっとくるようなお話でした。

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    2009/10/10 20:38

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