実演鑑賞
満足度★★★★★
面白い、お薦め。
昭和32(1957)年夏から昭和34年頃の物語。物書きの主人公とその妻の夫婦愛と質素な生活、そして周りの人々との心温まる触れ合いを描いた秀作。当時の社会情勢や問題を背景に、市井の人々の暮らしがしっかり描かれる。そして、何と言っても夫婦愛に若年性認知症という問題を突き付けて、人としての考え方や営みを感動的に紡いでおり、世代を超えて多くの観客の共感を得る作品になっている。
日々の暮らし、それは当たり前のように思っているが、それが少しづつ失われていく怖さ。自分が自分で無くなっていく恐怖心、それを支える妻の辛い気持が手に取るように解る。実際、その介護を…。
(上演時間2時間10分 途中休憩なし)追記予定