実演鑑賞
満足度★★★★
警鐘・喚起劇のような印象。
アルコール依存症の問題を過不足なく、しかもリアルに描いた物語。けっして後味の良い作品とは言えず、どちらかといえば嫌悪感すら抱きかねない。それだけ現実に向き合っているということ。アルコール依存症の症状、そうなった原因、そして周りにいる人々、特に家族との関係が痛ましい。
夜ごと集うDrunker、彼らをBarのマスターが傍観者的に観察することで、アルコール依存症者の異常さを際立たせる上手さ。同時にラストの衝撃さが…。
なお、過不足なくと書いたが、未来(明日)は観客への投げかけであり、そこまで描くか否かは評価の分かれるところ。
(上演時間1時間50分 途中休憩なし)