コースト・オブ・ユートピア-ユートピアの岸へ 公演情報 Bunkamura「コースト・オブ・ユートピア-ユートピアの岸へ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    2部を観た!
    やっぱ、1部を観ないと当初、戸惑う。
    続編としていきなり、舞台は始まるから人物設定が把握してないとフライヤーとにらめっこしちゃうよね~(^^;)
    物語は1部から3部まで繋がってるから、やっぱ3部を全て見ての物語だ。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    理想社会実現の夢に燃え、祖国ロシアからパリに移住したゲルツェン一家の元に集まる仲間達は王政打倒の革命に期待をしたがその挫折を目の当たりにする。希望を喪失したゲルツェンは友人の詩人・ヘルヴェーグとその妻・エマを迎えニースで共同生活を始めるが、流行するロマン主義に影響を受けたゲルツェンの妻・ナタリーはヘルヴェーグとの情事に走る。ナタリーは「大いなる愛は全ての人を包み込むの。けっして下劣で馬鹿げたものではないの。」と愛の理想を語り、情事を正当化する。

    一方で、コーリャ(ゲルツェンの子供)とヴァルヴァーラ(ゲルツェンの母)の乗った船が沈没してしまう。絶望の淵に立ったナタリーは失意ののち心労で死んでしまう。愛する者をを失ったゲルツェンはイギリスへ向かう船上で、無政府主義者となり投獄中のミハイルの幻を見る。破壊と革命への情熱を説くミハイルに「今、自分が幸せになれないのに、未来の人を幸せにしようなんて思い上がりだ。」と語る。


    舞台は更紗の白いカーテンを開けたり閉めたりしながら、セットの移動をする。場面が変わるたびに更紗は引かれ、うっすらと見える舞台の情景も美しかった。上品な舞台セットと衣装に満足し、時折見せるスローモーションな役者の歩き方はもう決して斬新ではないが、ヨーロッパの貴族を感じさせる雰囲気は充分に効果があったと思う。
    船の先端のセットは素晴らしかったし、そこに立つゲルツェンの姿は本当に素敵だった。

    それにしても・・・殆どのシーンにゲルツェン(安部寛)が出ずっぱりで・・通し公演なら9時間、ずっと長いセリフがあるわけよね。(・・!)
    よく覚えたな~。。と尊敬の眼差しと拍手を惜しみなく送りました。(たぶん、解らないだろうけれど)


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    2009/09/24 17:18

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