満足度★★★
なかなか感動作でした
普段は、スタイルも抜群で、現代的な女性の中尾さん、こんな、真っ当な時代劇を書かれる方とは、意外でした。
50年以上の観劇人生でも、小劇場の時代劇は初体験でしたが、期待を上回る、緻密な構成で、感心しました。
一つのセットで、内外に場面転換する工夫が巧みで、暗転も素早く、客席を中だるみさせないので、飽きる事が全くありませんでした。
終盤近くの、泣かせどころで、扉の立て付けが悪く、権十郎役の役者さん、大変お気の毒でした。
脚本のレベルに、舞台装置や、役者さんの時代物の所作が追いついたら、かなりの秀作舞台になると、期待大の蜂寅企画旗揚げ公演でした。