正しい晩餐 公演情報 劇26.25団「正しい晩餐」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    山の幸バージョン!を観た
    父の跡を継いで探索隊結成した兄弟4人の物語。
    ペンションオーナーの妻・暁子(赤荻純瞬の演技が自然でいい。
    全体的に楽しめた舞台。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX


    ペンションを営む望月のところには奇妙な客が宿泊しにくる。
    父の跡を継いで「つるごん」を探索する橘4兄弟は今日も訓練と称してペンションでドタバタしている。そこに妻に離婚されそうな暁子の兄・梨本が行く場所を失ってペンションに転がり込んでくる。梨本の娘・琴美はペンションで勉強しているがこの父親がウザくて仕方がない。何かにつけて反抗的になってしまう。
    そこにラジオDJ「サンタとマリの暗黒地帯」という番組をやっているサンタとマリが「つるごん」の噂を聞いて取材に訪れて来るのだった。

    サンタ役の高野ゆらこ(毛皮族)とマリ役の林佳代がとにかく面白い!^0^)
    この二人の登場から舞台の空気が一変するほど!
    ペンションに集まる人たちの情景を描いた作品だったが、主軸は橘4兄弟にある。彼らは父親の果たせなかった「つるごん発見」に向けて日々訓練をするのだが、彼らの中ではそんなものは実在しない。と解っている。解っているが、止められない。人生の目的が欲しいだけなのだ。

    かつて彼らの父親が架空の「つるごん」を見つけた!と妄想したとき、そこには幸福感ではなく絶望感があったのだった。
    「ああ、僕は見つけてしまった。見つけたくなかったのに・・・。ああ、この絶望感はなんだ!僕がいなくなっても妻と4人の子供たちは生活するのに困らないだろう。だってお金は有り余るほどあるのだから・・。」
    そういった矢先、父は山から二度と戻る事はなかった。

    こうして4人の兄弟は「はだかの王様」だったく父の跡を受け継いでつるごんを探索する為のトレーニングをする。彼らは父の幻影をみて父が何を考え何を見ていたのかを知りたかったのだろうか?
    やがて彼らも現実を見ることになるのだが、願わくば死ぬまでずっと妄想していたかったに違いない。

    舞台セットといい、導入音楽といい、楽しい舞台でした。
    やっぱ、サンタとマリが見所でしょか!(^0^)

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    2009/09/19 12:02

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