満足度★★★★★
遠くて近い、途方も無く、けれど美しい
改めて、芝居の面白さを想いました。
地下空港は、劇場の規模に関わらずいつも、壮大な世界がある。 今回は今まででも最も大きくて、高かった。
人間の孤独と言うもの、人間という 存在について、生きるということについて。どんなに醜くても、でもやはり人間は美しくて、そして 生きていかねば、と想いました。
地下空港の途方も無い大きな世界観の中でそれでも、いつも伝わってくるものがあって、何度でも噛み締めて見たくなるような魅力があります。
照明音響、衣裳 美術、全ての表現がこの舞台を支えていて、演劇という総合芸術の醍醐味を感じました。
戯曲のみでなく、美術的なところでも魅せられるというのは、とても強いと思います。
今回はとてもファンタジー色が濃く、その色に初めは入り込めずにいましたが、すぐに 引き込まれました。照明音響さんの、空間の作り方がすごかったです。 また、役者さんが、主役だけでなく全ての役がたっていて、物語の深みを増していたと思います。人数がわりと多いのに、どれも強い個性があって、どのシーンも見応えがありました。
今後も、どんな旅を劇場でさせてくれるのか、楽しみにしてます。