満足度★
舞台を選ぶ意味
作者が目指すものが何かは分かる気がする。海外ドラマや映画の影響がそこここにある。でもそれは映像だから騙されるのであって、目前で生身の人間がやるとなると越えなければならないハードルがいくつもあると思う。
テンリロインディアンの時はまだ器の中に収まっていた気もするけれども、そこに泣かせたいという欲(それ自体は悪いことではないけれど)まで入り込んだために今回は取り返しがつかないくらいこぼれてしまったと感じた。泣くイコール感動でないことをわかってもらいたい。
限られた時間で、あっさり心を入れ替える人間なんて見たくない。それは人間でなく人形、ただの駒だと思う。それが嫌だから2時間ドラマでなく舞台を選ぶ。
2時間半休憩なしという周知は、開演のずっと前からすべきと思った。年輩の客も少なくなかった。作家が書きたいものを書くなら、せめて制作側は会場を観察し、ざわめきにもっと耳を傾けるべきと思った。
2009/09/17 23:20
2009/09/17 12:06
2009/09/17 02:08
>まみさん
辛口な感想だったにもかかわらず、コメントいただき恐縮です。
テンリロインディアン、それからアトリエ公演と続けて観て、それぞれに素直な感想を書きましたので、今回だけお世辞というのは、すべて嘘にまみれてしまうようで、書きたくなかったという気持ちでした。
また、役者の力不足というよりは、描かれた人物像に説得力が足りなかったかなと思いました。皆さんの懸命さが伝わる分、空回りしているようで、見ていて苦しかったです。