バロック【再演】 公演情報 鵺的(ぬえてき)「バロック【再演】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    初演を観ているので二回目。
    野花紅葉(もみじ)さんの美脚がエロエロ。小崎愛美理(えみり)さんの秘書も良い。杉本有美さんの霊感NPOもやたら美人だった。

    照明バッテリーの充電トラブル(?)で演出の寺十吾氏が舞台に登壇して突然の中断。充電休憩を挟んでの再開。寺十吾氏は土下座までしたが、観客は玄人でこの手のトラブルには慣れたもの。何の混乱もなく拍手で舞台の再開を後押し。逆に後半戦の雰囲気が良くなった程。

    もうこれはホラーではなく、メタ的セルフパロディーの域に達しているのでは。

    ネタバレBOX

    途中、これは作家と役者の話ではないかと考え始めた。絶対的な権力を持つ作家(創造主)に役者達一人一人が抗うような。作家(超自我)をどう切り崩していくのかの寓話。そう考えないとどうも物語の構造がおかしい。作家は単純なホラーを語ることにうんざりしているようだ。

    黒沢清や高橋洋など、Jホラー・ムーブメントを牽引してきた作家がことごとく方向転換。黒沢清の『LOFT』を当時観た時、本当にこんなものを創る作業が心から嫌なんだろうなあと同情すら覚えた。「もう怖いと思うものが無くなってしまった」と彼等は語る。恐怖は突き詰めていくと笑いに変化し、笑いは狂って意味を為さなくなるもの。無意味と真剣に向き合う作家は当然熱烈なファン以外からは相手にされなくなる。高木登はどうもそんな境地と向き合っているような気がした。全くの勘違いなら申し訳ない。煮詰まった時は原作ものか史実に基づいたものをやると良い。

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    2022/06/11 22:55

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