ジョージ・オーウェル〜沈黙の声〜 公演情報 劇団印象-indian elephant-「ジョージ・オーウェル〜沈黙の声〜」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2022/06/08 (水)

    価格3,500円

    8日19時開演回(130分)を拝見。

    英国の大作家・オーウェルの、第二次大戦中のBBC勤務及び退職後の生き様を描いた130分。
    大英帝国下のインド人の同僚達や、英国の利権そのものの擁護者である上司と接していくうちに、自身の人道主義的理想の矛盾を突かれ苦悩するエリック(オーウェルの本名)。そんな彼を支え続けることに、自身の生きがいを見出す妻アイリーンの献身が尊かった。

    それにしても、エリック・アイリーン夫妻を初め、BBCの上司や同僚、女性であることを伏せた作家に、親友でもある弱小出版社の社長…と、それぞれが語り出す真摯な理想や感情の波に、上演中、幾度も溺れかけた。重層的な脚本ゆえの醍醐味を堪能させてもらった。

    なお、余計なアドバイスかもしれないが、事前にWikiで、ジョージ・オーウェルの生涯を予習してから観に行けば、より一層、作品を味わい深く鑑賞出来るかもしれない。ただし、必然的にネタバレになってしまう部分もあるが…。

    【追記】
    上演時間が長いので、必要があれば、座布団の貸し出しを利用されることをお勧めしたい。

    ネタバレBOX

    【配役】
    エリック・アーサー・ブレア(ペンネーム:ジョージ・オーウェル)
    …村岡哲至(むらおか・てつじ)さん(見た目がオーウェルそっくり!)
    アイリーン・ブレア(妻。エリックの良き理解者)
    …滝沢花野(たきざわ・はなの)さん
    フレドリック・ウォーバーグ(エリックの友人。小さな出版社を経営)
    …時田光洋(ときた・みつひろ)さん
    ジョナサン・フランシス・イースト(BBCでのエリックの上司)
    …北川竜二さん(『発表せよ!大本営!』『あさどらさん』『殉情わりだす演算子』でおなじみの役者さん)
    ヴェニュ・チタレー(シェークスピアを愛するインド人の局員)
    …山村茉梨乃(やまむら・まりの)さん
    ブーペン・チャンドラ・タバッスン(母国を支配する大英帝国に反感を抱くインド人の局員)
    …伊藤大貴(いとう・だいき)さん
    キャサリン・バーデキン(マーレー・コンスタンティン名義で『鉤十字の夜』を出版。フェミニスト。エリックというよりも、アイリーンと考え方が対立?)
    …佐乃美千子(さの・みちこ)さん

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    2022/06/09 13:56

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