貴婦人の来訪 公演情報 新国立劇場「貴婦人の来訪」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2022/06/05 (日) 13:00

    「声」シリーズの最後にスゴイのが来た。86分(休憩15分)76分。
     壮絶な寓話劇とでも言おうか、リアリティはないのだが、これに似たことってあるかも知れないな、と思わせる戯曲が見事である。ギュレンなる貧しい町(かつては、ゲーテが宿泊しブラームスが曲を作った、という栄光もある)に、そこ出身の「貴婦人」クレール・ツァハナシアン(秋山菜津子)がやってくるが、彼女は、「正義」を実行してくれたら10兆を寄付する、と宣言して…、という物語。とても嫌な結末に向かうんだろうな、と思わせて、その通りになるのだが、そのプロセスが切ない。笑える場面も多いが、途中から、笑っていられないな、と思わせる展開が凄い。貴婦人と言っても、ただ金持ちと言うだけなのが、余計に悲惨さを感じさせてくれる。美術も見事だが、徐々に結末に向かって変わる衣装が特に見事。

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    2022/06/06 19:13

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