満足度★★★★
愛を感じる人と人とが向き合うときの姿勢には、いろいろあるけど、乗り出されても、引かれていても、結局は怖い。互いの気持ちが非対称で、すれ違っているのは、確かにグロテスク。ただ、事前予告と異なり、私も愛にあふれる作品だと思いました。作・演出の河西さんは、きっと根本のところで人間を信じている人なんだな、と。露悪的に悪意を描くより、意図せざる悪意のほうが、実際は怖い。「変態」というカテゴリーに収められる人には、気持ちの悪さは感じても、怖さは感じない。現代社会の「怖さ」とは何だろう、とも考えてしまいました。
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2009/09/06 19:09
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