新釈 ヴェニスの呆人 2009 公演情報 コマツ企画「新釈 ヴェニスの呆人 2009」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ブラックジョークの世界
    とにかく面白い!と思った。
    どいつもこいつも狂人なのだ。どこか少し壊れてる人たちのイカレた物語。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    すんごく気に入ったのはイカレた看護婦。
    医者に患者の症状を説明してる最中に寝る!目を開けたまま寝る!笑
    その安眠を当の本人は気がついてないようで、目を開けたまま鼾をかいてる。
    「お前、今、寝てただろ?」なんつって医者に指摘されると、「いえ、寝ていません。」なんつって、いけしゃあしゃあと涼しい顔でずけりと言い放つ!(大爆笑!)
    この時点から、ああ、この芝居はコメディなんだなっ!と勝手に思い込み、吉田戦車みたいな世界観をホーフツした!(^0^)
    患者から誘われれば「白衣の天使」を隠れ蓑にして誰にでも身体を抱かせるハニー看護婦。
    そんな事をしておきながら医者の前で淡々とパンをカジル情景!笑
    極めつけは医者が「オカシイだろっ!患者にセックスをさせるのはっ!ここは(自分と看護婦を指しながら)夫婦なんだから!」と、言ったセリフにウケル!笑

    母が虐待をしていた太郎の入院から始まったこの物語の真相はどうやら、花子がしていた太郎への虐待だったことがだんだん解ってくる。
    花子は過去に末っ子の次郎の口にティッシュを詰めて窒息死させてしまった事がある。そんな花子は母親から自分が虐待されると思い込み、弟の太郎を殴って怪我をさせることを思いつく。
    母親の意識を太郎の怪我に集中させようとしたのだった。だから、太郎は花子によってしょっちゅう怪我をさせられていて、そんな太郎を脳障害のある子だと判断していた医者と両親。

    しかしある日、太郎は正気に戻る。姉・花子が自分に虐待をしていた事実を花子に告げる。動揺した花子は入院していた太郎共々病院ごと放火してしまう。

    全ては花子の独りよがりの物語だけれど、幼少の花子も大人の花子も根底に渇愛がある。
    愛は地球を救えるのか!笑

    斬新な切り口と登場人物のイカレ具合と滑稽さを充分に堪能したお芝居!

    今回のアフタートークでのこまつは、猫の話と愛の無いセックスの話をしていた。あきらさんの投稿での「オープニングシーンやラストシーンの意味を語りだし・・・・ホワイトボードまで取り出して、10分では語りきれなかったようだ」は今回はなかった。しごく残念!こまつみちるの独特の講義を聴きたかったのだった。笑


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    2009/08/31 13:08

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  • あきら>
    いあいあ、あきらさんの感想をみて、ワタクシも是非に彼女のお茶目なボード説明を聞きたかったですよ。
    案外、彼女はこりっちの劇評を読んでるから、あきらさんの劇評をみて改めたのかも。

    あそこの劇場って、幼稚園椅子のような高さと痛さですよね。スタッフには事あるごとに意見をしてるのですが、あの劇場の狭さと観客の動員数を考えると仕方ないですね。まだ春風舎のほうが痛くないです。パイプ椅子だし。笑

    2009/09/10 12:28

    ホワイトボードなかったですか、それはよかった(?・笑)。

    ちなみに、ホワイトボード取り出して(小さなボードです)書き始めてからは、丁度前の人の頭で見えないのと、お尻の痛さが限界でしたので、後半はほとんど聞いてません。その前のほうに座っていた人もお尻が痛かったようで、身体を頻繁にもぞもぞ動かしていたり時計を見ていたので、舞台が余計に見えづらかったということもあります(笑)。

    2009/09/09 20:00

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