新釈 ヴェニスの呆人 2009 公演情報 コマツ企画「新釈 ヴェニスの呆人 2009」の観てきた!クチコミとコメント

  • よくここまで
    しっかりとつきつめられた世界があって、
    それに縛られない創意を感じて。

    よくここまでと瞠目しました。

    ネタバレBOX

    少しずつゆがんだ舞台や
    前方のネット。

    冒頭の違和感が解けて
    しだいに舞台上の意味が浮かぶにつれて
    それらが主宰自ら演じる主人公の
    内心やそれを包む皮膚の如く
    生々しく感じられて。

    他者への偏りに満ちた想いや
    自らの記憶への嫌悪といらだち
    さらには改竄。

    なにかを消し去るシーンや
    登場人物のマスクに加えて
    取り散らかった舞台をかたずけるシーンにまで
    心の揺らぎの、ぞくっとするようなリアルさを感じました。

    役者たちが演じる内心のパートのような部分には
    出現と継続、消滅のそれぞれに切れがあって。

    追い込みきったあと
    客席に向かってのラストシーンに
    息を呑みました。

    コマツ企画の底力をがっつりと感じる
    作品でありました。

    PS:
    アフタートークは
    本編のちょっとしたスピンアウトにも思えて・・・。

    その前フリてきな
    終演後の浦井MCも
    すごく面白かったです。



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    2009/08/29 09:17

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