阿房列車 公演情報 元祖演劇乃素いき座「阿房列車」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    とにかく素晴らしい!
    流石に19年間に亙り繰り返し上演されただけあって、老夫婦の人生の機微を会話の中に折込んだ傑作でした。

    土井通肇と森下眞理演じる老夫婦に鄭亜美が絡むセリフも絶妙で時折見せるコメディな要素もひじょうに楽しかった。

    以下はネタばれBOXにて。。


    ネタバレBOX


    19年前の「阿房列車」は観ていないが、たぶん、初演よりも更に加齢した土井通肇だからこそ、この芝居で吐かれるセリフや演技に年老いた風格というか、人生の年輪たるものを感じるのだろうと思う。
    これを若い役者が演じたらどうか?やはりそれは浅い演技になるだろうし、ここまでの深い感動もないような気がする。

    「そういう事なら仕方ないんだけど・・・。」で始まるセリフから湧き出される次のセリフは夫婦の長くて濃密な他人には計り知れない時の流れを感じて、「ああ、老夫婦ってこんな感じなんだろうな。」と観ているワタクシまでもがその空気感に漂ってふわふわしたこころもちになりました。
    その絶妙な夫婦の会話劇の中で織り成すセリフの笑わせ加減もいい。
    夫がやたらと鄭亜美演じる女子に話しかける場面の情景もいい。
    更に鄭の吐くセリフも老夫婦と噛みあわないちぐはぐさがいい。
    鄭って普段でもあんな可愛らしい声をしてるのかな?なんて思って、終演後話かけたら、まったき同じ声だった!笑

    セットはベンチだけだったが夫婦が座る距離が夫婦の距離ともとれて、またその距離感もいい。

    名作の映画を観てるような感覚でなんだか美しく深いものを観ました。
    役者の冥利なんていうけれど、名作を観た観客の冥利!

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    2009/08/28 12:13

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