マリー・ド・ブランヴィリエ侯爵夫人 公演情報 DULL-COLORED POP「マリー・ド・ブランヴィリエ侯爵夫人」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    東京
    ラストシーン。

    近年まれに見る美しさだった。

    これほどに言葉が乱反射し、サイケデリックと言ってもいいほどプリズムとヘドロを織り成すスクリプトなのに、最後の最後で黙った。
    言葉を持つ人間が黙ると、こういうことが起こるんだな。

    日蝕を見た気分だよ。

    ネタバレBOX

    企画自体、狂気の沙汰だし。
    バカだなー。と思っていた。
    谷氏はバカではない。キチガイだ。御前試合に全裸で赴く阿呆だ。

    この作品は中世の再現でも現代の隠喩でもない。
    ただの物語だ。

    パリだとかそういうものを無下にして、世界をナタで真っ二つに断ったようなラストシーンは、谷氏の原風景のひとつであろう、東京を映していた。

    こうも鮮やかに原風景を見せ付けられると嫉妬の念にかられる。
    これが物語というものだ。

    0

    2009/08/21 00:00

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大