実演鑑賞
満足度★★★★
電車の車両内を吊革、シート以外は骨組みだけで表現したセット。
仕切りなど一切無く実際にはすごくオープンな舞台空間なのに、車両という箱の中、密閉感を巧く醸し出している。
どうやって振動させているのか分からないけれど、電車の動きに合わせて全体が揺れたりするものだから更に強まる車両感。
最終便、最初に乗り込んできたのは若い男性二人。
前科者でかなりガラが悪い。
これは激ヤバ空間だなぁと、感じているうちに次の停車駅
乗り込んできたのは若い女性一人。
まずっ!これはもう火を見るよりも明らかな展開!?
電車が走っている間は逃げ場無しの密閉空間。
停車駅ごとに一瞬出入口が解放、場合によっては乗車客も入ってくるというドキドキポイントが活きている。
劇団俳小さんの『リムーバリスト-引っ越し屋-』も記憶に新しいが、かつてのオーストラリアはこんなにも荒んでいたのかと。
一発触発、固唾を飲んで遂に終着駅・・・う~ん、やるせないというか何かモヤモヤする終わり方。