赤とうがらし帝国【東京公演】 公演情報 劇団鹿殺し「赤とうがらし帝国【東京公演】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ライブのノリ
    今回も観た丸山厚人。丸山の最近の役柄は東京ギンガ堂からプロレス役にはまってるようで。笑

    ちなみに公演中に、1+2+3+4+5+6+7+8+9X0=0なんて計算してたけれど違うよね。答えは36でしょ。0にするには(1+2+・・・・・9)X0にせんと。(苦笑!)

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    覆面レスラー右近と元宝塚女優の娘に生まれた少女タエ。
    タエはちっさな頃から「タエの中には沢山の小人が住んどって、その小人に願いをすると願いを叶えてくれるんや。その小人が住む国の名前は赤とうがらし帝国ちゅーてタエはその帝国のお姫様や。」と父に励まされていた。
    タエの母はタエを生んで直ぐに亡くなってしまい、父は勝つことが出来ないプロレスラーだったことから、タエは学校で苛められ友達も居なかったからだ。
    タエはそんな父の教えに対して「じゃあ、タエは死なんようにお願いする。タエが死んでもうたらお父ちゃんが一人になってしまうやろ。」と。

    タエが大きくなるうちに環境はどんどん変化して友達も出来るようになるが父親からの虐待も受けるようになる。タエはグレて血みどろの戦いも交えるが、しかし、タエは死なない。赤とうがらしの効き目なのか?(失笑!)

    やがてタエは舞台の主役になりたいと思うようになる。その間、学芸会の脇役やら卓球やらで名を上げ友達の彼氏を奪ってはちゃめちゃぶりを披露するが交通事故にあってしまう。彼女が生死の境で見た自分の体。その体を形作る骨。その一本一本をよく見ると、父親右近をはじめ、彼女が人生で出会ってきた男たちでできていた。そう、この物語は彼らと歩んだタエの人生の旅。

    一命を取り留めたタエは気が付くと記憶喪失になっていた。
    タエの記憶喪失を利用してタエを好きだった男がタエと結婚し、子供が生まれるが運命に翻弄されながらのタエの人生に、チャンスが訪れる。「ハゲザイル」というユニットで売り出すという。タエはボーカルだった。目指すは東京武道館という夢のような話に家庭を顧みずタエはがむしゃらに働く。そうしていざ東京武道館での公演の日にマネージャーの恨みをかって刺されてしまう。
    そんな経緯の中、タエはやっと気付く。子供の傍で生きるのが幸せなのだと・・。彼女が求めつづけた「赤とうがらし帝国」はここにあったのだと・・。

    しかし、父親のあとを継いでプロレスラーになったタエの子供は試合の最中に死んでしまう。それでもタエは生き続ける。赤とうがらし帝国の願いは生きているのだ。


    勝つってのは自分が人の心に残っていればそれで勝ちや

    そんな響きとともにハイテンションなはちゃめちゃぶりで大いに楽しめた舞台。ライブと芝居の融合だと考えて気楽に観るとすんごく楽しめる。運命に翻弄されながら生き抜いた彼女の人生の物語にオリジナルでロックな劇中ライブパフォーマンスが加味し、そのスパイスの効き目は充分だった。

    タエの一生の物語を綴った作品でドラマのような怒涛の人生なんだけれど、ドラマだけに面白い。笑
    身内の死に対しても悲惨な状況は見せないであくまでもカラッとした描写に収めてる風景も観ていて、やっぱり昼ドラじゃあない!笑

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    2009/08/18 11:51

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