実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/05/16 (月) 19:00
久々に観るウォーキングスタッフだが、オーストラリアの戯曲をタイトに上演する。面白い。105分。
オーストラリア西部、ミッドランド発フリーマントル行きの深夜列車に2人に前科者が乗り込み、他の乗客がいないのをいいことにチンピラらしく暴れる。年齢が上の男はそれなりに知識がありそうだが、若い方は無知っぽく見える。途中から女子大生が乗り込んで来て、2人は早速声をかけるが、適当にあしらわれている内に、中年の主婦と若い男が乗り込んでくる。2人の振る舞いに声を上げる主婦だが、男は黙っていて…、の展開。後半に思いがけない展開が続くところは戯曲として見事で、役者達も戯曲の仕掛けを確実に演じる巧さがある。ただ、若い前科者は無知に見えるので「無辜の」というセリフには違和感を覚えた。大したことではないが。
2007年に流山児事務所が上演した際に観て、あまりの面白さに2度観てしまった作品が上演されるのというので観に行った。戯曲の面白さはもちろんだが、男の荒々しさを描くのが巧い和田らしい演出で見応えがあった。