お勢、断行 公演情報 世田谷パブリックシアター「お勢、断行」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    2017年2月、シアタートラムで上演された『お勢登場』が素晴らしかった。黒木華主演で8本の乱歩の短編小説を一つに纏め上げたピカレスク・ロマン。やはりそれを期待して今作のチケットを取ったが2020年2~3月公演は緊急事態宣言で中止。しかも公演の二日前の発表。そして今回ようやく上演される運びに。無垢で天真爛漫、そして天性の犯罪者。お勢を倉科カナさんがどう演じるのか?

    きつい和装美人の大空ゆうひさん、アイドル顔の福本莉子さん、和製ドニー・イェンの梶原善氏、池谷のぶえさんに江口のりこさん・・・、豪華キャストの大盤振る舞い。
    金の掛かった舞台美術は上下左右前後に可動。

    あるシーンを予告篇のように先に見せる手法。作中でそのシーンが訪れる際、デジャヴを感じて妙な気分になる。「ああ、あの描写はこれだったのか」的な。

    福本莉子さんの歌う「明日にするわ」がやたら良かった。

    ネタバレBOX

    この脚本は・・・、酷い。

    可動するセットも余り意味がない。舞台を転換する必然性がないのにガラガラ動くだけ。そもそも芝居にする程の話ではないのに、無理矢理膨らませているような。
    『アウトレイジ』のキャッチコピー、「全員悪人」を狙ったのだろうが不発。各人の欲望の目的があやふや。財産目当てなのか、復讐目当てなのか、ただの悪戯なのか。倉科カナさんが福本莉子さんの願いを叶える為に動くのもさっぱり理解出来ない。(せめて彼女だけは確固たる目的があって欲しかった)。
    財産目当てで「暗所恐怖症」の主人を無理矢理精神病院に監禁。その金の取り分を巡って仲間割れ、みたいな話。

    時系列が前後するので、更に裏に思惑がありそうだが何もない。倉持裕(ゆたか)のオリジナル脚本、江戸川乱歩が如何に凄いのかを再認識させられた。

    0

    2022/05/15 16:41

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大