グッバイ・マイ・ダーリン 公演情報 世田谷シルク「グッバイ・マイ・ダーリン」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    本質を見失う距離。
    最前列桟敷席。
    女優陣との怪しいまでの距離感に頭がくらくらした。
    こんなのが続くと、話がよく分からなくなります。
    それでも本質を見失わぬよう、御御足の間から、
    物語を見つめ続けていたので、妙に肩が凝った。

    ネタバレBOX


    世田谷シルクの面白さは、オムニバスの構成にある。
    話から話へリンクしていくことでテーマが深みを増していく。
    そんなやり口が好きだったのだが、今回は至ってシンプル。
    セクキャバと家庭という2つの物語をスパイラル構成で進める。
    しかし、一つの物語に向き合う時間が長くなった割に、
    どうも深化していく感じを受けず、表層で滑っていく。
    そんな妙な心持ちのまま終わったのは、正直想定外。

    堀川は、パンフレットに新たなジャンルミックスの可能性を示唆した。
    今回も多くのチャレンジがあったろうと思う。
    それが、表層の変化に留まらないでほしいと切に願う。

    中里順子の妖艶さを30センチくらいの近さで堪能。
    本質を見失う妖艶さは、禁断の果実の物語に相応しい、のかも。
    堀越涼について言えば、器用さばかりが語られる昨今の演技。
    今回もさらりとこなしてしまっている雰囲気あり。ううん、巧いんだけど。
    そして、椎名豊丸。華がある男のラストに相応しい、パフォーマンス。
    彼にしか出し得ないものをしっかり目に焼き付けた。

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    2009/08/10 22:16

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