五人の執事 公演情報 パラドックス定数「五人の執事」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    チラシに偽りなし
    わー、なんという贅沢。だったんでしょうか。空間の扱い方、俳優の演技力、脚本の筆力、どれをとっても珠玉の苦くて濃いチョコレートを一口含んだような感覚でした。

    ネタバレBOX

    最近、読解能力の衰えが・・・一緒に観劇した人と観劇後の話し合いで気付かされた面が腑に落ちる。
    これ、「主人」が「執事」になった妄想じゃなく、「主人」を既に失くした「執事」の妄想、なんすね。端的に言ってしまうと分裂症の一種なのかな。
    結局、最後まで残った給仕係の人格は、彼の中でも相当古く、また強い思念(主人が居なくなったことを信じられないで居る自分)なので、いつまでものこっていられた、ということなのでしょう。話し相手が居なくなった時点で、オリジナルの執事は自我崩壊、抜け殻になるのかなぁ。自分の中の自分達を認識できた時点で、彼の中でようやく時間が少しだけ進み始めた、と思いました。
    あとは私も○○○なのか・・・と思うフシ、セリフの端々にいちいちしびれてしまうのです。遠近感で離れたところの言葉を注意深く聞くという体制が取れるのも素敵です。
    次は11月!東京裁判の再演!絶対観に行く!

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    2009/08/10 11:55

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