実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/05/06 (金) 19:00
日本初演だそうだが、膨大なセリフに圧倒される会話劇。83分(休15分)76分=174分。
マンションの警備員のジェフ(中村蒼)は軽薄でお喋りで、上司のウィリアム(板橋駿谷)に注意されている。そのマンションに住む娼婦に勤務時間中に会いに来るベテラン警官のビル(瑞木健太郎)だが、一方で見習い警官のドーン(岡本玲)といい仲になりたい…、という4人が、それぞれに弱点と強気になれる点を持って、膨大な会話を交わす。ジェフの口の軽さが事件を起こすが、それが修復されたのか、されないのか、よく分からないまま一見ハッピーエンドっぽく終わるが、これって実はハッピーじゃないよね(^_^;)。全体で3時間になんなんとする長さは冗長感は否めないものの、その会話の中でジェフが口を滑らす、という展開を担っているのだと思う。ただ、この芝居って、もっと笑う場面が多い気がするんだけど、初日で観客が硬かったのか、笑いが怒らないのが残念。マンションの1階のロビーと、その玄関の外という2つのスペースを、ボンを使って巧みに扱う舞台は面白い。
3時間の長さなら、せめて18:30開演にしてほしかった。