実演鑑賞
満足度★★★★
作品そのものが長い宿題になっていて、以前本を買ったが未読、映画は先には見まいと取ってある(この状態が10年以上)。すぐ手が届く所にある未知なるファンタジーが、舞台でロングランの報。いつか見られるな、と悠長に構えていたら東京公演終了が迫り、「わしがメリー・ポピンズか..」と若干の逡巡を払って観劇した。
(貴重な観劇枠であったので他の「ケダモノ」「フェアウェル、ミスター・チャーリー」のいずれかを決めかね、まず「ケダモノ」脱落、残る二つをギリギリまで迷った挙句こちらを取った。その判断の当否について言えば・・、「メリー・ポピンズ」はミュージカルとしての予想を超えては来なかった印象。全くの未知数であったもう一つを観たかった・・というのが正直な気持ち。)
とは言え、マジカルな演出は優れもの、緻密なテンポ感と緩急、歌唱力と、観客が「心地よく」なる道具立ては十二分に配され、「商品」として評価するなら「値段に相応しい中身でありました」と答える事になるだろう。