実演鑑賞
満足度★★★★
斎藤憐の『ムーランルージュ』は今回初めて観た。本作で描かれるのは、戦後の新宿に再建されたムーランルージュと、そこを取り巻く人たち。とはいっても、自分の年齢ではこの時代の新宿のリアルな空気など分るはずもないし、新宿のムーランについては、森繁や由利徹などのコメディアンが出た劇場だと、各人の評伝本や小林信彦の本などで知ってはいても、歌手や踊り子さんたちを含めた一座というイメージを、あまり持っていなかったというのが正直なところ。
休憩15分を挟んだ二幕構成だが、一幕は思いの外、舞台が弾まず、二幕で持ち直したという印象。ただ、これは客入れ時のBGMで考え込んでしまった影響が多分にあるかも。