ムーランルージュ 公演情報 ことのはbox「ムーランルージュ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    斎藤憐の『ムーランルージュ』は今回初めて観た。本作で描かれるのは、戦後の新宿に再建されたムーランルージュと、そこを取り巻く人たち。とはいっても、自分の年齢ではこの時代の新宿のリアルな空気など分るはずもないし、新宿のムーランについては、森繁や由利徹などのコメディアンが出た劇場だと、各人の評伝本や小林信彦の本などで知ってはいても、歌手や踊り子さんたちを含めた一座というイメージを、あまり持っていなかったというのが正直なところ。

    休憩15分を挟んだ二幕構成だが、一幕は思いの外、舞台が弾まず、二幕で持ち直したという印象。ただ、これは客入れ時のBGMで考え込んでしまった影響が多分にあるかも。

    ネタバレBOX

    開場後、席につくと流れてきたのは平野愛子の「港の見える丘」だが、あれ?これって'71年の再録バージョン? 次に池真理子、林伊佐緒、岡晴夫、霧島昇、菊池章子、ディック・ミネ、笠置シヅ子と続くが、何れも再録バージョン。

    SP盤の復刻音源よりも、こっちの再録バージョンを探す方が面倒じゃないのかという曲もあったし、林伊佐緒こそ昭和25年の曲だが、他はほぼ昭和21~22年の曲で、これは確信犯的に再録バージョンを選んでいるのかなと思っていたら、最後に松島詩子の「マロニエの並木路」が流れてきて、これって昭和28年の発売だからムーランが閉館したあとの曲じゃないの?それにこの曲って、SP盤復刻音源が入ったCDを見た覚えがないような。あ、だから他の曲も再録バージョンで揃えたのか?でも、どうして昭和28年のこの曲を?…とか、いろいろ考えて頭がぐにゃぐにゃしているうちに始まったので、一幕はなかなか舞台にノレなかったのかも。

    …この辺の流行歌に興味などない人からすれば、どうでもいいような戯言なので、何卒ご勘弁を。

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    2022/04/22 11:02

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