実演鑑賞
前半は古典落語の「紺屋高尾」
全く知らない演目でしたが流石だと思う、上手い。
スルスル流れ込むように噺(はなし)が入って来る。
執念の恋物語。
特に良かったのが主人公・久蔵の演じ方。
下手するとドン引きな彼の一本気さを、とても魅力的に演じ、観ているこちらの気持ちまで高揚してくる。
休憩を挟まずに後半は演劇的動きの要素が加わった「片生ひ百年」
これは前作品を地続きにしたオリジナル? だとしたら凄くないか?
ストーリーとしてスルスル入って来る感じは若干落ちるものの、動き、それに伴って発生する“音”、音響、灯り、そして本作の重要アイテム「お香」と連動しての香り。
落語の古典的な世界観を崩す事なく、生舞台ゆえの情緒と動きを加えて、この世とあの世の物語を表現していました。
落語の可能性を拡げていこうとする姿勢・心意気が熱い。
2022/04/02 22:58
2022/03/31 23:56
こちらこそ楽しい時間をありがとうございました。
落語は素直に誰にでも親しめるものなので、逆に誰にでも技量のほどが分かりやすく、「楽しい時間」の裏には大変な努力の蓄積があるのだろうなぁと想像してしまいました。
奥深い世界ですが、仲間と若さと想像力も武器にして、ますますのご活躍を期待しております。