実演鑑賞
満足度★★★★★
上層部の采配ひとつで運命を振り分けられ、その挙げ句大勢が死に向かわなければならないなんて、戦争は自然災害とは全く違う。
前半は場面転換こそ多めでしたが、その分ワンシーン、ワンシーン、時系列を交えて丁寧に。
暗転後の場面にショックを受けてしまうシーンがいくつも、一体どこまで続くのかと思われる悲しみの連鎖、戦争の不条理をとことん突き付けられた前半。
そして後半は生き残った者達の生き様をじっくりと、命ある者の呼吸、演劇の力、様々なライブ感を活かした演出が素晴らしい。
演出は北村総一朗さん。
俳優として活躍されているイメージそのままに、重いテーマがズシンときながらも、とても親しみやすい演出になっていました。