リムーバリスト―引っ越し屋― 公演情報 劇団俳小「リムーバリスト―引っ越し屋―」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    期待外れの一言。
    バイオレンスもパワハラもセクハラも薄くて味がない。
    女性二人は何か別の劇をやっているかのように混じり合わない。
    昔のオーストラリアも関係ない。
    引越屋の存在も調味料でしかない。

    数年後に「当時は観る目がなかったなあ」と振り返ることになるのだろうか。

    ネタバレBOX

    全公演が終わったので再検討してみた。

    ・バイオレンスもパワハラもセクハラも薄くて味がない。
    →バイオレンスについては『殺し屋ジョー』と比べると全く怖くない。もっとも、あちらは舞台が遠いし照明も暗かった。逆に言うとなぜ明るい舞台にしたのかということになるがバイオレンスをほどほどにしたかったのだろう。
    最初の部長と新入りの会話だって単にしつこいだけでパワハラの不快さがマイルドである。
    セクハラも笑いを取りに来ているし。

    ・女性二人は何か別の劇をやっているかのように混じり合わない。
    →一人はラブコメ、一人は時代がかった悲劇でも演じているかのよう。狙った演出のはずなので何か奇妙な雰囲気を作り出そうとしたのだろう。

    ・昔のオーストラリアも関係ない。
    →オーストラリアの人にはあれは何これは何と分かることがあるのかもしれないが、私にとってはどこにでもある暴力警官の話にすぎない。

    ・引っ越し屋の存在も調味料でしかない。
    →それで正解。表題にはなっているがアクセントにすぎない。

    結末の「殺したと思った相手が生きていた…→警官同士の殺し合い」は完全にエンタメ・アクション映画だ。色々総合して考えるとこの劇は社会派劇ではなくコメディかエンタメということになる。会場で配布される立派なパンフの格調高い文章を読んで勘違いしたけれど、そういうことなのだ。しかし考えれば考えるほどこの劇、すべてが噛み合わないように作られている。

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    2022/03/17 22:15

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