実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/03/02 (水) 14:00
とある劇団の劇場入りの日、雑遊(らしき劇場)の舞台には何故か家族が生活していて……な不可解な状況から始まるバックステージ系物語。1994年以来4度目の上演とのことだが物語の芯となる部分はむしろイマの演劇界の状況まんまで得心。
また、演出の伊東さんによる改訂もあるそうで、より現実に即したと言うか、メタフィクションの度合いが増したと言うか、「第四の壁」が薄くなったのではなかろうか? 個人的にはこういうの、大好き♪ そしていかにも離風霊船らしい「トリッキーでリアル」な作品だと思う。
装置のシカケもここの見どころの一つで、今回も「え、あんな短い暗転でどうやって???」と思った種明かしが終盤であったのも良かった。そのシカケに1998年秋の「もう一人の善き人」を思い出した。