実演鑑賞
満足度★★★
終演後、客席から「難しかった!」との声があり 同感だ。「其ノ街の涯ル」の3つの街は、それぞれ穏やかな終わりに向かっている。3つの街は、当日パンフに概要が書かれていなければ、分かり難い。その上で自分なりの解釈をする。物語は3つの街を入れ子のように展開するが、本来交わるのか否か、時空を隔てた3つの街を同じ土俵(舞台)で楽しめるかによって印象が異なる。観客を選ぶ公演だろう。
卒業公演ということもあって、33名のキャストを登場させるため、3つの街を表しているが、少し無理がある設定だ。3つの街にある共通した何らかの問題を重層的に描こうとしているようだが、今ひとつピンとこない。
この世の終わりという凄まじい危機に直面した時、人はただ普通に生きることが出来るのか、それとも…。
(上演時間2時間 途中休憩なし)