実験シリーズその1 『境界』 【追加公演決定】~これが最後のチャンスです~ 公演情報 劇団夢現舎「実験シリーズその1 『境界』 【追加公演決定】~これが最後のチャンスです~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    たっぷりと境界にひたる
    予約をすると、まだお金も払っていないというのに、とても凝った入場券が届き、その“おもてなし”感だけですでに満足してしまった。そして、いろいろと演劇的な可能性に満ちた、ポテンシャルの高い公演だったと思う。

    ネタバレBOX

    ただし、可動式の椅子での自由な場所での観劇を謳いながらも、ある程度、アクト・スペースが限定されていて、作り手側が自ら「境界」を設けていてそれを越えられなかったのは、ちょっと残念。

    また、観客を促すのではなく、勝手に、自発的に動きたくなるような環境を作れていれば、なんて思いも。たとえば、ある席ではピンスポが当たり、まわりから注視されつづけて居づらいとか、あえて見切れる空間を生じさせて移動せねば観られないようにするとか、座っている真横で役者ふたりが怒鳴るような会話をするとか。

    できることなら、最初は檻のこちら側にいた観客が、いつしかみなあちら側に座っていた、みたいな計算はあってもよかったかも。

    さらにいえば、「実験」を標榜するのではなく、これが21世紀演劇の「究極」とか「標準」だ! みたいな、とことん強気な姿勢も欲しかったかも?

    とはいえ、そんなさまざまな可能性に思いを馳せさせてくれる、というのも演劇の魅力なんだろうなあ、と感じさせた段階で勝ち、なのかもしれないけれど。

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    2009/06/27 23:25

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  • >前回は観客はほとんど誰も動かなかった

    えっ、それは残念ですねぇ。可動式の椅子が可哀相(笑)。
    僕なんて途中で飲み物取りにいったりしましたよ♪
    あと、他の人のところには電話がかかってきたり、
    ずっと舞台写真を撮っていた人がいたりと、比較的にぎやかな日だったのかもしれませんね。

    そういえば、別の日には、階段のシーンで参加した人もいらっしゃったとか。

    でも、基本的には、お客さんの参入を拒む雰囲気だったのが残念、なんですよねぇ。
    チケット送付や終演後の対応はあんなにフレンドリーなのだから、それを受付や芝居にも反映させていればよかったのに、とは思いました。
    あと、けっして「過激」であることや「客いじり」を求めているわけではないのですが、
    “あえて”可動式の椅子を用意したのなら、もっと役に立たせてあげたかったなあ、なんてことも。

    2009/06/30 19:44

    こんばんは。

    2回目を観ての感想ですが、「観客との境界」という点では、前回は観客はほとんど誰も動かなかったので、今回、ご覧になったように役者からの働きかけを作ったのでしょう。

    ただし、私が思うに、劇団としては「客いじり」がテーマではなく、観ている側に舞台がじんわり「染み出す」程度になるように、他の11のエピソードと同じように「境界を意識させる」ことをしたかったのだと思います。

    ですから、観客を追い立てるような、過激な「境界の破壊」はあえて設定してないのでしょうね。

    2009/06/28 03:59

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