鳥の飛ぶ高さ 公演情報 青年団国際演劇交流プロジェクト「鳥の飛ぶ高さ」の観てきた!クチコミとコメント

  • お尻がムズムズ
    30年前に書かれた上演時間約7時間のフランスの戯曲を、平田オリザが日本を舞台にして2時間強の芝居に翻案したもの。演出はフランス人。テキスト自体は労作だと思うけれど、演出や演技は翻訳劇くさくてあまり好みではない。

    ネタバレBOX

    外国企業の進出という外圧によって、日本のある会社で経営者の交代劇が起きるという経済ドラマ。
    原作ではトイレットペーパーを作るフランスの会社がアメリカ企業の脅威にさらされるという話らしいが、翻案では便器を作る日本の会社がフランス企業に脅かされるという設定。日産とルノーの関係を連想したりした。
    ルワンダの虐殺や日本の古代神話などを絡めてあるが、これはあまり有機的に繋がっているようには思えなかった。ただ、異質なものと対立してもそれを排除してしまうのではなく、最終的には内に取り込むのだという見方は面白いと思った。原作でも同じなのだろうか。

    便器の開発をめぐって行われるブレインストーミングの場面では、大竹直が出ているのを見てサンプルの「地下室」を思い出したり、フランスの現代美術家デュシャンの「泉」を連想したり。

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    2009/06/24 02:13

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