鳥の飛ぶ高さ 公演情報 青年団国際演劇交流プロジェクト「鳥の飛ぶ高さ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    疲れた。
    これがもっとも素直な感想。元々は6時間以上の公演を2:20分に短縮させた公演だったからか、色んなものを詰め込みすぎ。

    以下はネタバレBOXにて。。

    ネタバレBOX

    便器を扱う猿渡商会の商戦と泥沼買収劇。日本の家族経営メーカー・猿渡商会が世界最大手のフランス資本便器会社に狙われる。二つの企業戦略に日本神話を上手くはめ込み、日本の古代の神々が国を取り合う話とリンクさせる。神話の中の世界戦争勃発と企業同士の買収劇は似たようなさまになる。更に日本の皇室と将軍の話も登場し、その登場の仕方は猿渡商会の社長の趣味で収集している古美術品を長男嫁のフランソワーズ(フランス人)に教える事によって舞台に登場させる。
    更に更に、猿渡商会の営業社員の娘婿がツチ族だった事から、フツ族がツチ族を大量虐殺したルアンダ虐殺までも回想的に舞台に登場させちゃってるのだから、物語を追うだけでもワタクシ、ものすっごく疲れちゃったのよね。

    フランス資本便器会社のターゲットにされた猿渡商会の内部抗争にフランソワーズが裏で罠を仕掛けていくのも、男の影に女ありき、じゃあないけれど、長が失脚する時には必ず裏には女が居る。という泥沼のようだけれど、単純に描く。だからストレートな勝負だった。

    だからってフランス人妻は誰からも嫌われてない。夫の父親にも可愛がられ、夫の弟ともデキちゃってる。「お金目当てで結婚したけれど、少しは愛情はあったわよ。」なんて夫にサラリと話すのもフランス的で現実的だ。

    結局薬局、猿渡商会はフランス便器会社に買収される訳だけれど、彼らがそこで学んだ事は「何処に落とし穴があるか解らない」ということと、エルシオのように「穴を掘り続けるしかない」ということ。

    そしてパトリック(買収後の新社長)は言うのです。
    「買収したのは機会でも特許でも製品でもない。人材です。」・・と。

    いやはや・・・フランス人にしてやられたり!って感が強い。
    パトリックにしても、フランソワーズにしても、利己主義で主張が強い。フランス人の特徴ですね♪

    これだけの内容を2:20分に詰め込むのだから・・・観ているほうも疲れますってば!だから、終盤はものすっごく長く感じた。隣のご夫人は寝てたし。溜息の連打も聞こえる状態。
    そんなに長くなくていいから、主軸だけをはっきりさせてもらいたかった舞台。
    ワタクシには合わなかった。



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    2009/06/23 17:01

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