リアル・ラスベガス 公演情報 とくお組「リアル・ラスベガス」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    電話で5文字で伝えるならば「オモシロイ」
    前回『クッキング! Vol.01』では瞬発力に爆笑、前々回『宇宙ロケットえんぴつ』では、その綿密さに大笑いだったので、今回はハードルが上がり期待も高まった。

    しかし、それと比べるとそこまでではなかったような気がする。
    ただし、スマートで面白くって笑ったのは確かだ。

    なんと言っても、とくお組独自とも言える「間」がいい。それは、笑いが生まれる「間」だ。

    また、それぞれのキャラクターもあいかわらずいい味で、今回もうまく引き出されている。

    ネタバレBOX

    一番最初に感じたのは、そもそもの設定が不可思議なものであるにもかかわらず、登場人物たちがあっさりと信じてしまい、その設定の中に入ってしまうのは、どうなのかな? ということだ。

    早く本題に入りたいという気持ちはわかるのだが、その葛藤とともに信じざるを得ない何かを絡めつつ、進めてほしかった。
    つまり、もうひとひねりほしかったのだ。

    また、今回は、映像の使い方がとても面白かった。現実の電車内や羽田空港のロケがいい雰囲気でとても効果が上がっている。

    ただし、その映像の配分が多すぎる気がした。せっかくそこに役者がいるのだから、映像は最小限にしてもよかったのではないだろうか。

    例えば、ラストのほうの羽田空港のシーンが映像で繰り広げられるのだが、あれは、舞台の上で演じてもよかったのではないだろうか。

    カジノのシーンで女優が、ラウンドガールよろしく、文字をフリップで見せるところがあるのだが、あの要領で「羽田空港」と書いたフリップを見せれば、その場所は羽田空港になるのだから(羽田に向かう電車だけは映像で見せて、その間セットチェンジして・・)。

    また、今回は、かなり広い舞台だったのだが、なぜに「机の上」で繰り広げられる「トランプのブラックジャック」なの? と思ってしまった。
    セットも2階建てにはなっていたのだが、それがあまり活かせてなかったような気がする。

    偶然だが、とくお組の翌日に劇団俳小の「梟」という舞台を見たのだが、これは、麻雀卓の上で行われる賭博がメインの話であり、劇場のサイズも似ていて、さらにセットは2階建てだったのだが、この俳小の賭博の見せ方や、セットの使い方がうまかっただけに、少々残念という感じがしてしまう。

    さらに電話で最後に5文字だけ話すことができるというのは、3人目がオチとわかっているだけに、もっと予想外のことを言ってほしかった。

    でも、面白いんだよなあ、とくお組。次も楽しみ。

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    2009/06/09 03:26

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