満足度★★★★★
観ないと損をしますよ
「ブランド」
物を選ぶとき、多くのひとが根拠にするのは「ブランド」でしょう。
舞台も同じです。 特にミュージカルはその傾向が強いと思います。
有名劇団の公演だから、名のある役者が出ているから。
そして「ブロードウェイ・ミュージカル」という冠。
まだまだ認知度が低く、オリジナル・ミュージカルに挑戦し続ける音楽座。
音楽座としての第1作となる「シャボン玉とんだ宇宙までとんだ」が久し振りに再演されました。 宣伝の謳い文句は音楽座の原点。 これは第1作という意味でもありますが、原点には音楽座が伝えようとしている心の優しさ、愛、そして命は永遠というテーマがこの作品に凝縮していることにあると思います。
しかし、作品は宗教的なイデオロギーを押し付けるようなものではありませんし、感動を強要するようなものではありません。
笑いもたくさん。 素敵な歌とダンスに、レビューのような迫力のある群舞もあります。
全国区ではないかも知れませんが、出演者たちのレベルはとても高いです。
取り分け、主役・佳代を演じる髙野菜々は20歳になったばかり、この舞台が2作目とは思えない見事な歌唱と演技を見せてくれます。
無印商品ですが、物は保障します。