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チェーホフも鳥の名前
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公演情報
ニットキャップシアター「
チェーホフも鳥の名前
」の観てきた!クチコミとコメント
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住み込みの女(536)
実演鑑賞
満足度
★★★
ネタバレ
ネタバレBOX
ニットキャップシアターの『チェーホフも鳥の名前』を観劇。
初見の劇団で、2020年の岸田戯曲賞ノミネート作品。
舞台はサハリン(樺太)。
1890年から1980年までのサハリンで生きつづけた市井の人々の話。
日本、ロシア、韓国の人々が、近代以前はどこにも属していなかったサハリンで、国家間の争いに翻弄されながら生き永らえる。
ただ描かれる人達から悲壮感は感じられず、時代に身を任せながら、波に溺れる事もなく、多民族国家を行き来しながら時が進んでいく。
歴史的背景は決して明るくなく、生き続ける事には厳しいものがあったにも関わらず、作家の登場人物たちへの眼差しは優しい。
国家同士の分断が現代社会の最大の問題ではあるが、このサハリンでの多民族間の生き方こそが今の世界に必要ではないか?と劇作家とチェーホフは叫んでいる。
そして誰も取り上げた事のないサハリンという島と人々の歴史を取り上げた事が目玉だろう。
今作を演劇作品としてはお薦めはしないが、劇作家の静かな声を我々は聴かなければいけないだろう。
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2022/01/27 20:32
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