実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2022/01/25 (火) 18:30
評判がいいので観に行った。確かに面白い。108分ほど。
大学に入るのに東京に出て来た青年が、初めてのミュージカルとして『ビリー・エリオット』を観て俳優になろうと志し、劇団のオーディションを受けるものの、その劇団は前衛的手法で世間受けせず…、的な物語。劇作家が劇団を中心にした作品を書くと自己弁護的になるという印象があるが、さすがにベテランの蓬莱にはそんなところはなく、ある種リアルな物語が描かれている。コロナも次第に含み、他の5人の劇団員と青年の父親の7人しか登場しないのだが、そのそれぞれにバックグランドを描くなど、巧さもあるし、この劇団どうなるんだろう、と思わせておいて、みんなが予想する方向に進んで行くことなど、展開の起伏もある。でも、期待ほどに面白いとは思わなかったのは、軸が青年なのか劇団なのか、ちょっとハッキリしなかったという思いと、この物語は東京にやってきた人々の物語で、東京で生まれ育った私には少し抵抗あるセリフがあったからだと思う。『ビリー・エリオット』を観たことがないので、その感動とかに付いていけないことも関係しているかもしれない。