Rouge ~花炎の残像~/Bleu ~青嵐の憧憬~ 公演情報 芸術集団れんこんきすた「Rouge ~花炎の残像~/Bleu ~青嵐の憧憬~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    「Bleu」編は熱演の4人芝居!
    観劇させて頂きました。この作品は、こちらの劇団のフランス革命三部作の第2部にあたる作品でした。あらすじとしては、フランス革命の幕開けからテルミドールの政変までの青年革命家サンジュスト、ロベスピエールらを虚実を紡ぎ交えつつも、丹念に1つ1つ登場人物たちの思惑と出来事を積み重ねて物語を描いていく作品でした!観劇させて頂いていた限りでは、対比する意味合いもあってか通俗的なことも取り入れてはいましたが、古典的な演劇にイメージが重なるところもありました。ただ、舞台上には簡易なテーブルとイスしかなく、舞台背景にフランス国旗を思わせる垂れ幕が下がっているだけの舞台構成であり、その簡素な舞台上で古典的にも思える演劇をされると、意外なまでにその台詞が頭に入ってくるようにも思えました。普通ですとフランス革命にふさわしい舞台美術と格調高い台詞表現が合いそうな気もしますが、このような全く飾り気の無いとも言える舞台構成に分かりやすい格調高さの台詞は、その歴史に詳しくないはずなのに、頭の中に素直過ぎるほど良く台詞が入っていきビックリしてしまいました!ただ、役者さんたちの力演があったからかもしれません。しかし、本作品の公演時間は2時間でしたが、登場人物たちの思いと出来事・事件を1つ1つ交差させつつ細かく積み上げていきながら結末へ向かっていく作品の展開だと、観る側にとっては意外と上演時間が長くも感じてしまう気もしてしまいました。特に今時の展開が激しく入れ替わるような演劇作品を鑑賞する機会が多いと、案外なまでに細かく1つ1つ積み上げていく展開はじれったくも長く感じてしまうような気がしました。出来れば1時間40分ぐらいにまとめあげられれば、観る側からすると理想的にも思えてしまいました。今回の作品の評価は、そうは言っても自分の場合はこのような手法の演劇作品も好きであり、またなかなか観ようと思っても観れる機会も無くなってしまたせいもありますが、やはり4人の役者さんたちの熱演に対して星半分加えた評価です!今日は古典的とも思える演劇手法が重なる作品でしたが、フランス革命をこれだけシンプルな舞台構成で演じながらも、その歴史がよく頭に入りながらも登場人物たちの情感が堪能できた作品に、個人的な満足感を味合わせていただきました!

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    2009/05/31 20:01

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