過程と家庭。
始まりと終わりが曖昧な物語。劇構成が曖昧なのではなく、人々の行いの始点と終点が混沌に満ちていて理由や結果が明確ではない。過程だけが描かれた物語。確かに日常の中で、初めは曖昧だった理由や結果が後から付いて来る時がある。その状況下での行動の是非は自分でも判断のしようがない。あの煮え切らない気持ちをずっと抱かせられる作品でした。
自分が観た回では隣の席に外国の方がいて、笑うツボが同じだったのが印象的でした。勿論サンプルですから爆笑ではなく苦笑に近いもの。爆笑するにはセンスが関わるでしょうが、苦笑は「人として」の部分が関わるかと。国が違ってもそこは一緒だったみたいですね。