満足度★★★★
戯曲でシンプルに笑わせる。
チエホフの結婚申し込み、熊、面白かったです。
私は結婚申し込みが好きでした。
シンプルな言葉のやり取りの喜劇。
普段の生活の中にも、遭遇するような、
見栄の張り合いだったり、売り言葉に買い言葉だったりという場面を
面白くカリカチュアしてあり、楽しい。
ことばのやりとりや繰り返しの面白さ、
脚本で笑わせる、ということを舞台上でシンプルに
表現している舞台で好感が持てました。
一番印象に残っているシーンは、
プロポーズしにきたイヴァンがナターリャと会う場面。
イヴァンの緊張と動揺、ナターリャの恥じらい(イヴァンへの好意が伝わる)
が生むぎこちない空気。
そこがあるからこそ、その後の言い争いとラストシーンの円満さが生きてくるなあと思いました。